現在、日本の行政機関で殺処分されている犬・猫の8割が猫。その8割のうちのまた8割が子猫だということをご存知ですか。
この望まれない命の多くは、飼い主がいない野良猫から生まれています。
子猫の処分が「かわいそう」と思う前に、私たちができることは何でしょう。
この現実を受けて、ボランティアが自治体と協力して始めた活動が「地域猫プロジェクト」です。
飼い主がいない猫も、もともとは人間に捨てられた飼い猫が繁殖していった結果。その命に対する責任は私たち人間にあるはずです。
この地域猫プロジェクトは、飼い主がいない猫を保護し、避妊・去勢手術をした後、元居た場所に戻して、地域でその一代限りの命を見守ろう、
という取り組みです。
手術をして繁殖しなければ、それ以上、野良猫が増えることもありません。
また、糞尿の始末や餌やりも、地域でルールを決めて、ボランティアたちが行えば、民家の庭で糞をしたり、食べ残しの餌にカラスが来る、という被害も防ぐことができます。​​​​​​​
展示写真では、その取り組みをわかりやすく伝えていきます。
展示写真には、動物愛護センターでの犬・猫の焼却写真などが含まれますが、これらの現実を作っているのは私たち人間であり、著者・児童文学作家の今西乃子が、小学校高学年の講演会でも実際に使用している写真です。
「かわいそう」と言う前に、私たちが作ってしまった現実に目を向けてみませんか。
現実に向き合うことから、その「かわいそうな事実」を変えていくことが始まります。
是非、写真パネルを利用して、多くの人に「地域猫」の取り組みを知って頂きたいと思います。
なお、展示点数はスペース・輸送の問題もあるのでA3サイズ23点としております。
児童文学作家 今西乃子
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